星と宇宙と内部探索

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聖十二夜を終えて🌟顕現節

 

 昨夜の夢(12月)はいかがでしたか?

私は最後までほぼ夢見なし状態でした。毎年こんな感じです。でもめげずに毎年話題にしてしまいます。

 

さて。

まさかクリスマス・オラトリオの動画を貼り付けたいが為に、この一連の記事を書く事になるとは思ってもいませんでしたが、とうとう1月6日、顕現節(主現節)がやってきました。

 

ラスト、第6部〜!

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顕現節(公現祭)

そもそも顕現節って何でしょうか?

公現祭 - Wikipediaによると、

元は東方教会の祭りであり、主の洗礼を記念するものであった。4世紀西方教会に伝わり、現在の公現祭(顕現日などとも)となったが、西方教会では主の洗礼の意味が失われ、幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝が記念の中心となり、異邦人に対する主の顕現として祝われるようになった

私のなんちゃってな理解では、東方(=異教徒)の三賢者(博士=占星術師)がベツレヘム(キリスト生誕の地)の星に導かれイエス・キリストを訪ねて行き、謁見した日という事でしょうか。上の動画もその様子が描かれていますね。

 

東方の三賢者と贈り物

この逸話もとても興味を惹かれます。抜粋ばかりですみません。wikiの文章まとまってるんだもの。以下ベツレヘムの星 - Wikipediaよりあらすじ。

キリストがベツレヘムで誕生した直後、東の国で誰も見たことがない星が西の空に見えた。3人の博士、すなわちカスパール・メルヒオール(メルキオールとも)・バルタザールらは、ユダヤ人の王が生まれた事を知り、その星に向かって旅を始めた。途中でユダヤのヘロデ王に会った3博士は、「ユダヤ人たちの王はどこで生まれたのでしょうか」と尋ねた。ヘロデは、自分にとって代わる王がいるのかと驚き、不安を覚え、3博士にその居所がわかれば教えるように命じる。博士たちは星に導かれてさらにベツレヘムへの道を進み、星が止まった真下に、母マリアに抱かれたイエスを見出して、彼に敬意を払って礼拝し、高価な珍しい贈り物を捧げた。しかし、夢でのお告げにより、ヘロデ王には知らせないまま帰国してしまったのである。後にヘロデは、自分の王座をおびやかす者を排除しようと、ベツレヘムとその周辺の2才以下の男児を皆殺しにしたが、主の天使が夢でヨセフに現れ、この災厄を事前に知ったので、幼な子イエスとその母をつれてエジプトへ脱出して助かった。

占星術師たちは「ユダヤの王」(救い主であるイエス・キリストの事)を探して旅に出ます。王にふさわしい贈り物としてそれぞれ以下のものを携えて。

フランキンセンスとミルラは、アロマテラピーでもおなじみの樹脂です。これらはよく教会でも焚かれていて、とても宗教的で瞑想的な雰囲気を醸し出してくれます。そしてどちらも腐敗から守ってくれるという、スーパー貴重品!ちなみにフランキンセンスは高価な化粧品にも使われていますね。別名「シワ退治」。

ところが、3人は途中で現職?のユダヤ王であるヘロデに会ってしまいます。ヘロデは自分が王なのに「ユダヤの王が生まれた」という話は寝耳に水(そりゃそうだ)。見つけたら殺してしまおうと、博士たちに「自分もその姿を拝みたいから、場所がわかったら教えて欲しい」と頼みます。後にこの頃に生まれた赤ん坊を皆殺しにしてしまうという…神話やおとぎ話に出てくる王様は、残忍な人はびっくりする位残忍です。

でも博士たちは、夢のお告げによって、ヘロデ王には知らせずにそっと帰ってしまうのでした。また、お父さんのヨセフ(大工)たちも天使が夢に現れて教えてくれたので、見つからずにベツレヘムから無事に逃げ出す事が出来ました。

 

占星術師たちは、どういう星の徴候から救い主の誕生を知ったのでしょうか。

この頃の占星術は、現代の様に細かく星の運行を計算する事は出来ませんでした。だから、いつ日食・月食が起きるかをハッキリと知っていた訳ではないし、クリスマスの日付が実際にはいつだったのかは明らかではありません。水星逆行がいつからいつまでとか、月のボイドタイムなんて分かるわけないかなぁと思います。

そもそも占星術も王家のためのもの。一般庶民の知るところではありませんでした。ですから、かなり特別な星の動きや恒星などをもとに判断していたのだと思われます。これも先ほどのベツレヘムの星の下の方にいくつかの解釈が紹介されていますが、とても興味深いです。

 

ちなみに①:クリスマスツリーの一番上に飾る🌟、これがベツレヘムの星です。

ちなみに② :アーモンドクリームのパイの中に陶器の小さな人形を入れた「ガレット・で・ロワ」はこの日に食べるそうですよ!これは私も知りませんでした。

私、子どもの頃からお菓子の文化の本(正確にはレシピ本)が愛読書でしたので、うんちくだけは変にあるのですが、食べた事がなかったり、宗教などとどう結びつくのか良くわかっておりませんでした。やー、なんか色々繋がって嬉しいです♪

 

おまけ

神の本質が現れる期間

顕現節はイエス・キリストが十字架にかけられた後に復活する(復活祭=イースター)までの間の期間をも表すそうで、イエス・キリストが生きている期間(ここでは年月は考えないんでしょうね)を神の本質が目に見えるものとなって現れる期間だとも考えられている様です。ふむ。

天使のお告げを素直に信じて実行する

こういった逸話でいつも感じ入ってしまうのは、人間が神や天使の言う事を素直に聞いてそれを信じて実行に移す、という事です。そういう人にフォーカスが当たっていると言ってしまえばもとも子もありませんが、結局のところそういう姿勢が信仰と繋がっているのだなという事です。

それが盲目的になってしまうとどうなんだ!?と思う事もない訳ではありませんが、自分の中にこれが本当だと魂の底から思える時、人は思いもよらない方向に足を踏み出し、その役割を全うする事が出来るのかもしれません。